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mini Academic Groove – Sign
5月20日、五月祭で盛り上がりを見せる東京大学本郷キャンパス内にて、学生主体のイベントTEDxUTokyoが開催。同イベント配布のためのミニブックとして『mini Academic Groove – Sign』が発行された。
「Academic Groove」とは、東大広報室の清水修氏を中心に学問の面白さを多角的に伝えていくメディア運動の総称。
当SYNAPSEの母体とも呼ぶべき存在であり、フリーペーパー『SYNAPSE vol.1』はmini Academic Grooveのひとつとして出版されている。
この度、TEDxUTokyoの運営チームからAcademic Grooveが制作依頼を受けたことがきっかけで、
SYNAPSEメンバーの塚田、菅野も編集スタッフとして参画した。
タイトル「Sign」には、 《兆し・兆候・道しるべ・形跡・署名する》などの意が込められている。
TEDxUTokyoのプレゼンテーションテーマ「Orchestrate your visions 〜10年後のビジョンを語る」を受け、
本誌では東京大学の研究者らに「自らの研究における”10年後のビジョン」と
「そのビジョンを実現するための鍵となるサイン(兆候・きっかけ)」を伺った。
(同時に、ビジョンを語った証として手書きの”サイン”を添えている)
また、計10Pに及ぶアートワークには、アーティストNerholの作品を起用。
表紙には、200枚ものポートレート写真を一枚ずつ彫り込んでいった紙の彫刻作品「Misunderstanding Focus」を使用し、
様々な歪みと紙の痕跡を内包するポートレート群を展開した。
〜 重ねられた200枚の紙を彫っていくアーティストの姿。
それは、蓄積された膨大な叡智を自らの手で彫り込み、新たな知を創りあげていく研究者の姿とオーバーラップする。
そこには未知の領域に漂う独特なgrooveが存在する。(本誌より)
[寄稿者]
瀬地山角(ジェンダー論、東アジア研究、社会学)
池上高志(複雑系科学)
水越伸(ソシオ・メディア論)
星野太(美学、表象文化論)
高橋慎一朗(日本中性史)
高梨直紘(天文学)
年吉洋(マイクロシステム工学)
杉本茂樹(素粒子論)
高田昌広(宇宙論)
中村雄祐(文化資源学)
福島智(バリアフリー学)
宮崎徹(疾患生命科学)
一ノ瀬正樹(哲学)
玉城絵美(学際情報学)
*敬称略、掲載順
[Staff]
Senior Editor:清水修
Editors:南崎梓、ユアン・マッカイ、堀越直人、塚田有那、菅野康太
Art Work:Nerhol
AD + Design:H+F Design
2012年5月20日発行 ©2012 ACADEMIC GROOVE