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第4回 Darwin Room + SYNAPSE 読書会 亀田達也著『モラルの起源』
SYNAPSE Lab. は今年度に入ってから、メンバーの住田朋久を中心として、教養の再生を理念とする 好奇心の森 Dawin Room(下北沢)と共同で、読書会を共催しています。
これまでに、ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史—文明の構造と人類の幸福』(第1回)、石牟礼美智子『苦海浄土—わが水俣病』(第2回)、アンドレア・ウルフ『フンボルトの冒険—自然という〈生命の樹〉の発明』(第3回)といった本を取り上げてまいりました。
来る9月13日(水)に開催される第4回は、キュレーターをメンバーの飯島和樹に交代し、亀田達也『モラルの起源―実験社会科学からの問い』をとりあげます。
はじめにおひとりずつ簡単な感想をお話しいただいた上で、参加者のみなさんと議論していきます。
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第4回 Darwin Room + SYNAPSE 読書会 亀田達也『モラルの起源―実験社会科学の問い』(岩波新書, 2017)
日時:2017年9月13日(水) 19:30~21:00/開場は30分前
キュレーター:飯島和樹
会場:下北沢ダーウィンルーム〈2F〉ラボ
参加:2,000 税込/ドリンク付き
主催:ダーウィンルーム・SYNAPSE Lab.
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本の紹介
亀田達也先生のもともとの専門は心理学ですが、本書で扱われている分野を亀田先生は「実験社会科学」と名付けられています。研究テーマは「モラル」、「道徳」です。ひとびとは何を善と見なし、何を悪と見なすか、それはなぜか、といったことが探究されています。
哲学者たちが何千年も思索してきた、そうした壮大なテーマ研究するにあたっては、哲学、経済学、政治学、心理学、認知科学、生物学、生態学、人類学、脳科学…、自然科学に含まれるような分野を含めて、知を総動員して「モラルの起源」について迫ろうとしています。特に、Darwin Room の読書会の関心で言えば、行動生態学や人類学的な観点、つまり、動物なり人間の振る舞いを考える時には、その生物がどのような環境、集団、文化の中で生きているかを考えなくてはいけない、そういった中からモラルも生まれてくるのだ、という発想が重要でしょう。
ハチやコウモリなどの、様々な動物の生態や実験の話題も出てきて、他の種の生き方に目を配りながら、人間のモラルについて考察していきます。もちろん決定的な解答が示されているわけではありませんが、70億を超える世界の人々がどうやって共存していけるかについて考えるための豊かな視点を与えてくれる本だと思います。また、これからの人文社会科学、つまり「文系」の学問の在り方についても、真摯な考察を見ることができるでしょう。(飯島和樹)
参考:
自律走行車の「正義」を問うための5つの視点. WIRED
飯島和樹・片岡雅知. (2017). トロッコに乗って本当の自分を探しに行こう:「自然化」のあとの倫理学. at プラス, 32, 124–137.
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キュレーター・プロフィール
飯島和樹 (いいじま かずき)
SYNAPSE Lab.、玉川大学脳科学研究所研究員、電気通信大学非常勤講師。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(博士(学術))。日本学術振興会特別研究員を経て現職。共著に、岩田誠・河村満編『発達と脳—コミュニケーション・スキルの発達過程』、信原幸弘・太田紘史編『新・心の哲学 認知篇』、太田紘史編『モラル・サイコロジー—心と行動から探る倫理学』など。(業績など詳細)
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今後の予定
10月4日(水) 広井良典『ポスト資本主義―科学・人間・社会の未来』(キュレーター:住田朋久)
〈お問い合わせ先〉【予約受付中】
好奇心の森「ダーウィンルーム」
〒155-0032 東京都世田谷区代沢5-31-8
電話 & FAX:03-6805-2638 メール:darwinroom@me.com
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